2013年6月10日月曜日

ついにFORTUNE宮城のブログを開設ー女川報告より


 ついにFORTUNE宮城のブログを開設しました。
 
まずは6月2日。
女川に向かった。
FORTUNE宮城vol.5でもご紹介した「女川 我歴stoc(ストック)」を観るためだ。
南三陸町伊里前商店街の青空市を午前中手伝って午後出発。
いつものように車を運転していると襲ってくる睡魔と戦いながら どうにか女川に着いた時には既に終わりに近かった。

それでも、盛り上がりどころ満天。
ちょうどファッションショーが始まったが、これがなんともカワイイ。そんなタイプの人間ではないんだけど、ニコニコしながら思わずシャッターを押しまくった。






首都圏から来ている子供と女川の子共が出演している。
出てくる時は固い表情をしていても、みんなからの声援を浴びて思わずにっこり(ニッタリ?)。なんか、大人もがんばんなきゃ、という気になぜかなってしまう。

その後は、地元の「ハンサム判治大介」。大介さん率いる(?)ウクレレ軍団。出番を間違えて出て来てしまった子供たちに「ちょっとまってね、ちょっとまってね」と声かけしながら、初めからハイテンション。これもスゴいパワー。


我歴ストックの主催者「女川福幸丸」の代表、船長も出て来て熱唱。
みんなが嬉しそうな顔をしていると、こっちまで嬉しくなるもんですね。



周りでは皆、好きなことをしている。
店もだいぶ出ていた。お洒落な小物を置く店、マッサージ、ヨガ教室もあった。ギトギト光る豚バラとあっさりトマト、焼き牡蠣。今度は運転手を連れて行こう。
あちこちで、砂遊びをしている子もいれば、グラフィティに夢中になってる子もいる。人や自分が傷つくことじゃなければ、何でもOK







 石巻に住む知り合いを見つけ、牡蠣と豚バラを食べながら(ビールは飲めない……)話しを聞くと、震災後、無我夢中のうちに始まったこのイベントも、3年目に入ったいま、今後の展開を考えているという。資金繰りの問題もある。場所も来年は今の場所は使えなくなるらしい。
 でも、今年は去年よりさらに集客があったそうだ。伝統の獅子振りも今年は6団体が出演したそうだ。どんどん増えている。震災前の「女川港まつり」は町民皆が、誇りに思い、楽しみにしていた祭りだったそうだ。



 今は再開の見込みがたっていない港まつりだけれど、こんな力強い仲間がいたら、きっと再開できるだろう。
そして、観たい!けっこう祭り好きです。

 そうこうしているうちにフィナーレを迎えた。
 まったりした夕日を浴びて静かに暮れ行く。その中にも、またこの祭りを来年も続けようという福幸丸の面々の力強い決意はしっかり伝わってきた。



女川は、いや、女川も、まだ真っ平らだ。






 瓦礫処理場の白い塀が続くのをみると、まるでギブスをはめているようにも見える。傷が癒えるのにはまだまだ、時間がかかる。
被災地で自らが被災しながら、支援者としても活動する人と話していると、「モチベーションが下がる時がいちばんつらい」と言っていた。
ならば、少しでも外の風を送ろう。モチベーションが下がったときは、それを押し上げるような風を。ほんの少しの風でも、みなで風を送れば、福幸丸の帆もおおきく羽ばたくくらいに違いない。


編集長 河崎


 


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